こんにちは!
いよいよ明日の鹿児島での出水ツルマラソン大会参加のため出発します。
調整がうまくいってるか不安もありますが、旅行気分で楽しんできたいと思います。
さて、最近ドイツの自動車メーカーVWがアメリカでディーゼル車の排気ガスの規制をクリアしていない車を販売していたという、ビッグニュースがありました。
これはVWだけの話じゃなく、ドイツ、世界レベルの大問題ではないかといろいろと考えてみました。
この問題はVWがアメリカで販売した自動車が、走行時の排気ガスNOX値が基準の40倍を超えていたことが発覚した問題。
経緯は、2013年にアメリカ国際クリーン交通委員会ICCTウエストバージニア大、カリフォルニア州大気資源委員会が共同でおこなった私見がきっかけ。
アイドリング時は規制値をクリアしているが、走行時は基準値の40倍のNOxが検出された。
これは、ディフィード・デバイスという車に搭載されているコンピューターの規制を無効化するチップを不正につけていたのがわかった。これが大問題。会社ぐるみの故意の不正だからだ。
ちなみにこのソフトを作ったのは関連会社のBOSCH。
発覚後VWのCEOが辞任する事態。
アメリカでのリコールは約48万台とそんなに高くないが、全世界で950万台にのぼる。
2014年5月には国に報告しVWにも当然連絡がいっていたとと思われる。
この問題の前にタイミングよく、VWと日本のスズキが業務提携解除しているが、後から考えるとこの事が原因だったと思われる。
VWは販売台数世界一だがアメリカでのシェアは10位と出遅れている。トヨタは3位。出遅れの理由はアメリカの環境基準の厳しさかもしれない。欧州の基準は 0.18に対してアメリカは0.04 日本は0.08 アメリカの環境基準はとても厳しい。
グローバル化する業界のトップとしてのプレッシャーでVWは、アメリカのシェア拡大を焦ったのか?
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VW一番の試練は、大きく信頼を失ったことはもちろんだが、GMなど自動車大国、訴訟の大国アメリカが黙っているわけがない。待ってましたと言わんばかりに大騒ぎ。莫大な損害賠償が待っている。
その金額、制裁金が2兆円、リコール費用1.5兆円、訴訟2.5兆円、計10兆円といわれている。
VWの内部留保は2.5兆円 資産価値は35兆円ぐらい。株価は時価総額3分の1の大暴落。傘下のポルシェやアウディーなどを売却しないといけないだろうが、自社再建は厳しいと思う。 ドイツとしても国一番の大企業は潰せない。
しかし、訴訟の賠償金回避のため、一旦倒産は免れないと思う。
そうするとVWに融資している銀行すなわちドイツ銀行は債権放棄しなくてはいけない。だから格付けがジャンクまで3段階までせまるところまで落ちた。
ドイツ銀行は大量のジャンク債を抱えている具体的にはギリシャ債権だ。そこにVW問題が追い討ちをかけた格好。
ドイツにとっては大問題だ!連鎖倒産しドイツ経済が壊滅的な状態になりかねない。そうすれば経済的にドイツにおんぶにだっこのEUにも波及してかなり危ない。
全世界がVWショックに巻き込まれる可能性が大いにあるとにらんでいる。今後の動きに注視していきたい。
以上です、ありがとうございました!